2011年4月25日月曜日

赤あざ6

床ずれ③  広がる穴 2度の切除手術 横浜市港南区のニツ木修身さん(74)の妻、君子さん(77)は、腰にできた10円玉大の床ずれが治らず、どんどんひどくなった。 ケアマネジャーの紹介で、2008年9月17日、区内のふくろ皮膚科の袋秀平院長が自宅を訪れ、診察してくれた。床ずれは直径約6㌢、骨盤の仙骨のすぐ上までの深さだった。l週間後に訪れると、近くに直径約1㌢の別の穴が開いていた。 10月1日、修身さんは君子さんを伴い、元々患っていた進行性の神経難病などの定期診療で、横浜市立大病院を訪れた。主治医が床ずれを見て「これはひどい」と、入院の手配をしてくれた。壊死するなど悪くなった組織を切除する手術を受けた。 14日、君子さんは退院した。順調にいけば、傷は「肉芽」という組織ができてふさがれるのを待つだけだった。袋さんは週に1回の訪問診療を再開した。 しかし、23日の訪問の後、床ずれは悪化していた。11月3日に袋さんが訪れたときには感染を起こし、うんでいた。悪臭もあった。袋さんは「悪くなった組織をもう一度切除する必要がある」と判断。最終的には傷を閉じる手術も必要なことから、床ずれの治療で日ごろから連携している医寮機関の一つ、市立大付属市民総合医療センター(南区)の再建外科の佐武利彦准教授に連絡した。 連絡を受けた佐武さんは、院内での受け入れ態勢の調整に入った。失禁ケアや床ずれの治療・管理などの専門知識と技術がある日本看護師協会認定の皮膚・排泄ケア認定看護師の井口美奈枝さんは、自動で体圧を分散して除湿する高機能エアマットレスを用意した。 3日後、君子さんは入院した。身長143㌢の君子さんの体重は30キ㌔体格指数のBMIは14・6で「低体重」の判断ラインとなる18・5より大幅に低かった。床ずれは6~9㌢大で、仙骨に触れる深さ。詳しく調べると、さらに上に4㌢、左側に9㌢ほどの穴もできていた。 再建外科の黄聖琥医師が主治医となり、君子さんは壊死したり、うんだりした部分を切除する手術を受けた。 修身さんは自宅での介護を希望したが、床ずれになる要因を探って改善しなければ、退院後に傷が再び悪化する可能性があった。井口さんは担当看護師らと、修身さんの希望を聞きながら、介護環境を整えることにした。

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出典 朝日新聞

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