2011年4月8日金曜日

床ずれ4

床ずれ⑥情報編 在宅介護にも予防プランを 「床ずれ」 (褥瘡)は、同じ場所が圧迫され続けるとできる。日本褥瘡学会の「在宅褥瘡予防・治療ガイドブック」などによれば、自分で姿勢をかえることや寝返りするのが難しく、日中の多くをベッドや車いすで過ごす▽十分な量の食事がとれずに栄養状態が悪い▽やせて骨が出ている▽尿や便の失禁が続く-といった人たちがなりやすい。 2006年の同学会の実態調査によると、床ずれを起こした人の割合は、一般病院で2・2%、特別養護老人ホーム2・5%、老人保健施設2・7%に対し、訪問看護は8・3%と、施設よりも在宅の方が高かった。 金沢大医薬保健研究域保健学系の須釜淳子教授(創傷看護学)らは、08年に全国の訪問看護ステーションの中から床ずれの患者445人のデータを集め、予防や管蓮法のほか、できやすい場所、要介護度などを分析した。 床ずれは骨が出っ張ったところにできやすいが、最も多かったのは「患者を生きる・床ずれ」で紹介したニツ木君子さんと同じ骨盤の仙骨部で35%。次いで、かかとの骨10・1%、太ももの大腿骨の上端9・9%だった。 患者の割合を要介護産別でみると、要支援1~要介護2では0~4%だが、要介護3になると12・4%に増え、要介護4は18・2%、要介護5では甲5%を占めた。 要介護3以上だと、自力で立ち上がったり、歩いたりするのが難しく、排泄や入浴、着替えも介助が必要な人が多い。床ずれになりやすい条件にも当てはまる人が増えてくる。ガイドブックでは「要介護3以上の人には、必ずケアプランに床ずれ予防を入れ込む」としている。 同学会の在宅医療委員会委員長、南由起子さんは、今後、在宅での床ずれの予防やケアがより重要な課題になると指摘する。必要とする医療や介護のレベルが高い人が在宅で過ごすことや、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が増えてきているためだ。 栄養状態が悪くなったり、動けなくなったりすると、肺炎などにもかかりやすくなる。床ずれを予防することは、ほかの病気や状態の悪化を防ぐことにもつながるという。 「自分で動くことが難しくなってきたら、床ずれの予防や早期治療にもつなげられるよう、訪問看護をケアプランに入れた方がいい。ケアマネジャーに相談して下さい」。南さんはそう助言する。   (寺崎省子)

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出典 朝日新聞

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