2011年4月19日火曜日

赤あざ3

赤あざ④  和らぐ痛み 病気に対して前向きに 札幌市の会社で働く女性(44)は30代半ばから、左足の痛みや腫れに悩まされていた。 皮膚科や整形外科などいろいろな医師にかかったが、症状は悪くなるばかり。先が見えず不安が募ったころ、KKR札幌医療センター斗南病院にある血管腫・血管奇形センターの佐々木了センター長の存在を知った。 昨年4月に受診した。佐々木医師は、これまでの症状を細かく質問してきた。「さすが専門の先生だな」。女性は驚いた。同時に、自分の詰もじっくり聴いてくれると感じ、気持ちが少し楽になった。 MRIや血管造影の結果、女性のあざは混合型血管奇形の一つで、肌の表面近くにある毛細血管と、筋肉内の静脈の奇形が同時に起こることで、ひざの周りの腫れや痛みにつながっていることがわかった。 血管の奇形をつぶすため、血液中にあるヘモグロビンに反応する色素レーザーを当てる治療が始まった。薬剤で血管を固める硬化静法もした。ふくらはぎからももにかけて、数回に分けて注射した。血管が焼けるような感覚がした。 「勤務先に申し訳ない」と感じながら約1年半、同院への入院や外来で治療を続けてきた。あざは、少し薄くなったと思える程度の変化だが、ひざ周りの痛みは和らいだ。 血管の奇形が治ったわけではない。最近はむしろ、奇形のために、肌の表面のでこぼこが日立つようになってきた。左足は全体的に太くなってきていて、昨年まで履いていたブーツが入らなくなった。 混合型血管奇形はまだ治療法が確立していない。だから劇的に良くなることは期待しないようにしている。「一喜一憂せず、先生を信じて、手探りの治寮を続けていこう」。以前のような不安は、もう感じていない。 佐々木医師を頼って全国から患者が集まる。我が子のために、必死に情報を集める親たちがいる。混合型血管奇形の難病指定を求める動きもある。「自分にもできることはないか」と患うようになった。足の血流が滞っで痛みを起こさないよう、患者の多くは医療用スト一ッキングで足を圧迫する必要がある。1足数千円もするのに、デザインがみな同じで、包も3種類くらいしかない。女性にはそれが不満だ。 「みんなでメーカーに改善をお願いしたい」。そんなことを考え始めている。

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出典 朝日新聞

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