2011年4月6日水曜日

床ずれ2

床ずれ②  薬塗っても悪化、別の医師に相談 横浜市港南区のニツ木修身さん(74)は2008年4月、妻の君子さん(77)の腰に、十円玉大の赤みがあるのに気付いた。 近くの医療機関で床ずれを意味する「褥瘡」と診断され、修身さんは殺菌と傷を治す作用のある薬をガーゼにぬって、毎日交換した。しかし、赤みはどんどん大きくなり、ただれが進んでいった。 「痛いだろう、かわいそうに。一体、何がいけないのか」。修身さんは責任を感じていた。「薬を塗っても、大きくなっているんですが」。医療機関の医師に相談しても、「薬を塗ってください」といった助言しか、かえってこなかった。 君子さんは、区内の特別養護老人ホームが併設するデイサービスに週2回、通っていた。修身さんは塗り薬とガーゼを持たせ、デイでの入浴後に貼り替えてもらっていた。 9月のある日、デイサービスの看護師が「ひどくなってきていますね」と声をかけてくれた。この特養には床ずれに詳しい医師が来て診療しているという。「一度、診てもらってはどうですか」と、看護師は提案した。 ケアマネジャーに相談すると、特養に来ている同区のふくろ皮膚科クリニックの袋秀平院長を紹介してくれた。袋さんは日本褥瘡学会の「在宅褥瘡予防・治療ガイドブック」(08年)の作成に携わっていた。 9月17日、袋さんが自宅を訪れ、君子さんを診察。床ずれは骨盤の仙骨の上の部分。よくできる部位の一つで、直径約6㌢あった。傷の深さは皮下組織を超えて、骨のすぐ上まできていた。 袋さんが食事について聞くと、「口から、自分で食べています」と修身さん。日中、君子さんは車いすで過ごしていると聞き、袋さんは「ドーナツ形の円座はやめ、低反発のクッションにして下さい」と指示した。 傷を洗って清潔に保つことも大切という。袋さんは洗い方も教えた。 毎日1回、傷からしみ出す体液が多いときは2回、低刺激の洗浄剤の泡でやさしく洗い、ふたに穴を開けたペットボトルに人肌の湯を入れてきれいに流す。水は紙おむつなどで吸い取る--という具合だった。 そして、「車いすに座るときは、傷のある場所に圧力がかかり続けないよう注意してください」といった助言をし、それまでとは別の塗り薬を処方した。

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出典 朝日新聞

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