2011年4月13日水曜日

青あざ2

青あざ② 出産のたび拡大、気に病む毎日 札幌市の岸田美智代さん(53)は、赤ん坊のころから顔に青いあざがあった。小学校でいじめられたが、皮膚を移植してまであざを消そうとは思わなかった。首筋が隠れるように髪を結ったり、あざ専用のファンデーションを塗ったりして、目立たないようにした。 中学では、あざのことをからかう生徒はいなかった。仲良くなった子は「あざのことは気にしないで」と言い、男女を問わず、同級生が自宅に遊びに来るようになった。 高校を卒業し、地元企業に事務職として就職した。学生時代と違って毎日メークをするようになると、1個1000円前後の専用ファンデーションを月に2、3個使った。 21歳のとき、同期入社の男性と結婚した。あざがあることは結婚前から話していたが、新婚旅行で初めて素顔を見せた。「何も気にしなくていいよ」と話していた夫の表情は、いつもと変わらなかった。 翌年、長男を産んだころ、あざがまぶたまで広がって凄た。「ホルモンバランスが変わったせいかな」。あまり気にしなかった。でも、長女と次女を産むたびに、あざは広がり、30歳になるころには、顔の右側を覆うまでになった。 子育てや仕事に忙しく、離婚も経験した。病院に行く暇がなくて、ファンデーションで隠し続けた。冬、首元まである服を着ると、べっとりとメークがついた。化粧をしていない時に宅配業者などが来ると、居留守を使った。札幌市内でも数カ所でしか売っていないファンデーションの買い置きがなくなると、不安でたまらなかった。 ある日、5、6歳だった長女が、突然、「お母さんの顔、気持ち悪い」と言い出した。5歳上の長男が長女を平手でたたいた。岸田さんは後日、子どもたちに「醜くてごめんね」と言った。 2008年秋、左ほおに以前からあったしこりが痛み出し、KKR札幌医療センター斗南病院(札幌市)を訪れた。しこりを切除するために化粧を落とすと、青いあざがあらわになった。 「真っ白になるとまでは言えませんが、レーザーであざを治辞してみませんか」。形成外科の医師から声をかけられた。 岸田さんはとりあえず、テスト照射を受けることにした。

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出典 朝日新聞

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