2011年5月31日火曜日

アレルギーの仕組みを知る 1

アレルギーって何?どうして起こるの?

まず「免疫反応」 (抗原抗体反応)を理解しましょう
 人間には、自分の体を守るためのすばらしい能力が備わっています。その一つが「免疫」です。 たとえばはしかや水ぼうそう、おたふくかぜなどの病気は、一度かかれば二度とかかることはありません。これを「免疫ができる」といいます。 はしかを例にとりましょう。はしかのウイルスが体に侵入すると、体内の細胞は、はしかウイルスに対抗する物質「抗体」をつくります。二度目にはしかウイルスが体内に入ってくると、抗体は「変なヤツだ。やや、これは前にも侵入した〝はしか″だな!」と見破り、はしかウイルスを体から追い出すための活動を始めます。これが「免疫反応」で、反応の原因になる侵人物を「抗原」 (この場合ははしかウイルスです)と呼ぶことから、「抗原抗体反応」ともいいます。月齢の低い赤ちゃんがはしかなどに感染しにくいのは、妊娠後期、胎盤を通じてお母さんからさまぎまな病気に対する抗体を分けてもらって、生まれてくるからです。 自分とは違う人の臓器を移植したとき「拒否反応が起こる」とよくいいますが、これも実は同じです。百分と違うもの(異物)」が体内に入ってきたとき、それを排除する仕組みが免疫。これは自分の体が常に一定であるように守る、高度な体の防衛システムです。

免疫システムが不利に働いてしまう、それがアレルギー
 体を守るシステムなら、いつも体に有利に働いてくれなければいけません。 ところが、ときにはこのシステムが、体に不利に働いてしまうことがあります。それがアレルギーです。侵入してきた特定の異物に対して体が敏感になり、過剰に反応して体に不快で不利な症状を引き起こします。免疫反応を引き起こすものを一般に「抗原」と呼びますが、この場合は「アレルギー反応を引き起こすもの」という意味で、「アレルゲン」という言葉が使われます。 最近は「アレルギー」のほかに「アトピー」という言葉もよく使われますが、これはほとんど同じものと考えてかまいません。「アレルギー」は、ギリシャ語で「変えられた反応」という意味です。いまお話ししたように、免疫システムは細菌やウイルスなど異物から体を守るための反応です。しかし、アレルギーはその反応が変えられ、逆に体を攻撃してしまうことからこの名がつきました。一方、「アトピー」の語源はアメリカの学者・コカが用いた「A・TOP・Y (分類する場所がない)」とされています。最初は子どもに多い、言葉どおり、なんだかよくわからない症状だったのです。でも、いまはアレルギー反応の一つであるとわかりました。事実、アトピー性皮膚炎もアレルギー反応と密接な関係にあります。「アトピー性皮膚炎」という言葉は長くて言いにくいので「アトピー」と省略して使われることが多くなりました。「アトピーっ子」などとよくいいますが、正しくいうなら「アレルギーっ子」というわけです。

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