2011年6月7日火曜日

アレルギーの仕組みを知る 2

アレルギーは遺伝による「体質」

アレルギー体質は親から子に伝わります
 でも、どうしてある人にはなんでもないものが、別の人にはアレルギー反応を起こしてしまうのでしょう。
 答えは「体質」です。アレルギーを起こしやすい体質が、親から子へ遺伝するのです。
 事実、アトピー性皮膚炎やゼンソクなどの子の両親を調べると、なんらかのアレルギー病(アレルギー性鼻炎、じんましん、花粉症、薬アレルギー、気管支ゼンソクなど)が見られることは珍しくありません。
 過去70年間の報告を見てみても、両親がアレルギー病を持っていると、片方の親のみアレルギー病がある場合にくらべ、約2倍の確率で子どもにアレルギー症状が出ることも明らかになっています。
 別の報告では、両親がアレルギー病を持つ場合、40~70%の子にアレルギーが見られ、片方の親のみアレルギー病の子は、生後1才半までに40%がなんらかのアレルギーの病気を持つともいわれています。

体質だから必ずアレルギー病になる?そうではありません
 では、アレルギー体質を持って生まれた子やアレルギー体質を持つ大人は、必ずアレルギー病を起こしてしまうのでしょうか。いいえ、そうではありません。
 たとえば双子のきょうだいの、ゼンソク発症に関するデータを見てみましょう。一つの受精卵から分かれた一卵性の双子ちゃんは、遺伝情報も同じです。ところがこのきょうだい、2人ともにゼンソクが発症するのは、世界のどの統計でも50~60%くらいです。アレルギー体質は遺伝子に組み込まれていますから、同じ「アレルギー体皆こを持って生まれた双子ちゃんなら、アレルギー病の発症率も、100%一致するはずです。でも、そうなりません。
 つまり、アレルギー病が発症する・しないは、遺伝だけでは解明できないということです。アレルギー病は体質と環境要因(日常生活にあるアレルゲン、食事など)も複雑にからんだ病気なのです。

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