2011年5月24日火曜日

茶あざ5

茶あざ⑤情報編 レーザーが効果治療受けない選択も あざは母斑とも呼ばれ、皮膚の一部の色や形がふつうと異なる状態をいう。生まれつきあることもあれば、大人になってから現れることもある。色や形も様々だ。 青、茶、黒色のあざは、皮膚の色を決めるメラニン色素が過剰に集まるのが原因。多い場所が真皮だと青、表皮の底だと茶色、表皮だと集っぽく見える。赤あざは、皮膚自体ではなく、血管内の良性のしこりや、血管形成の異常のために赤く見える=図。 あざは、かつては手術で別の場所から皮膚を切除して移植したり、専用の化粧品で隠したりするのが主流だった。最近は、あざの種類によって程度の差はあるものの、レーザーを照射する手法で傷痕をほとんど残さず、色を薄くできるようになってきた。 レーザー治療は、目的とする組織に光のエネルギーを吸収させて、破壊や凝固などの作用を起こす。光の種類によって吸収されやすい色が違う樽徴を利用して、治療したい色をもつ物質だけを狙える。当てるエネルギーが小さいと十分な効果が得られないが、大きすぎれば正常な組織も傷つく。また、当てるエネルギーの総量が同じでも、弱い出力で長い時間、照射してしまうと、目的とする組織以外にも影響が及びやす′いとされている。 「患者を生きる青あざ」で紹介した太田母斑の場合、「Qスイッチレーザー」の導入で飛躍的に効果が上がった。出力が高くなる瞬間をねらって照射できるようになり、正常な組織の損傷を抑えつつ、効率的にメラニン色素を壊せるようになった。 赤あざの原因となる血管腫や血管奇形の治療に使われる「色素レーザー」も最近、血管の特徴に合わせて照射条件を細かく設定できるようになり、効果が高まった。メラニン色素を作る細胞がないなどの理由でできる「白斑」のように、あざの中にはレーザー治療が向かないタイプがある。腫瘍などを伴うあざがある一方、たとえ消えなくても、体に害がないことも少なくない。 あざや脱毛症などの患者会をつなぐ活動をする「マイフェイス・マイスタイル」の代表、外川浩子さん(43)は、「当事者には、『あざややけどは治して当然』という風潮に抵抗を感じる人もいる。『治療しない』という本人の選択も幅広く認められる世の中になってほしい」と話している。 (南宏美)

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出典 朝日新聞

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