2011年7月26日火曜日

アトピー性皮膚炎を理解する 8

アトピー性皮膚炎と赤外線

昔は夏、子どもは真っ黒に日焼けしたものですが、こうした幼児期の多量の赤外線が皮膚ガンなどのリスクを高めることが、知られるようになってきました。
アトピー性皮膚炎については、赤外線が悪化要因になることもあります。実際、「日焼けしたら炎症が悪化した」という子も確かにいます。
しかし、むやみに赤外線をこわがるのもどんなものでしょう。
たとえば、赤外線を浴びることで、肌はダメージを避けようとして角層を厚くします。しまり肌が丈夫になって、外からの刺激に強くなります。また、赤外線は体内でのビタミンDの生合成の手助けとなります。過度の赤外線対策のせいでビタミンDが欠乏し、日本では見られなくなった「くる病」にかかる子がときに見られるという報告もあります。
確かに、強い日焼けは肌にダメージを与えますが、太陽の下で適度に遊ぶことは、子どもの体や心の成長のためにも大切なのです。
最近は子ども用の日焼け止めクリームなども市販されていますが、アトピー性皮膚炎の症状がたある時期は、使用を避けます。症状が安定しているときは使用しても構いませんが、かぶれることもあるので、必ず腕など小さな部分で試してからにします。心配なときは帽子などで日焼け対策をしてください。
また、子どものアレルギーは「体力がつくにつれて改善する」というすばらしい面があります。そのためにも、運動は欠かせません。
皮膚症状があっても、あまり神経質にならず、外遊びは積極的にしましょう。また、皮膚症状が安定したら、今度は肌を丈夫にするため、いろいろなことに積極的にチャレンジしたいものです。
たとえばスイミングなども、1年がんばれば、体はメキメキ強くなりますよ。

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