アトピー性皮膚炎の経過
アトピー性皮膚炎の治療は一人一人、オーダーメイド
アトピー性皮膚炎は、バリア機能の低下やそれによるドライスキンなど「アレルギーと関係のない要因」と「アレルギーによる要因」、この2つが合わさった皮膚炎。治療も、この両面から取り組むことになります。
具体的な対策については別の章でお話ししますが、大切なのは「一人一人に応じた原因を追究すること」といえるでしょう。もしスキンケア法がまちがっているなら、それを直す。アレルゲンも一人一人違うので、それぞれに応じた対策を考える……。
動物性脂肪やリノール酸のとりすぎ、添加物、紫外線などが皮膚炎を悪化させる誘因になっていることもあります。気づいたものから一つずつていねいに改善していく地道な積み重ねがいちばん大切。アトピー性皮膚炎の治療は「一人一人オーダーメイド」です。
アレルギーは体質なので一生のおつきあいですが、アトピー性皮膚炎は適切なスキンケアと環境整備で十分、改善が期待できる皮膚炎です。専門医とていねいに相談しながら、ゆっくり取り組んでいきましょう。ここでは2つのケースを写真で紹介しましたが、そのほかさまざまな体験が第8章にありますので、そちらも読んでみてください。
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2011年7月20日水曜日
2011年7月13日水曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 6
アトピー性皮膚炎の特徴と診断
疑われるときは専門医を受診して
これまでにお話ししたように、治りにくい湿疹=アトピー性皮膚炎と即断するのは禁物です。けれど①親にアレルギー病がある、②かゆみの強い湿疹がなかなか治らない、③再発を繰り返す、④湿疹のできる部位に特徴がある……ようなときは、アトピー性皮膚炎の疑いも強いといえるでしょう。一般に、0才期のアトピー性皮膚炎は全体にジクジクした感じです。顔がただれたように赤くなり、分泌物が出ることもあります。かゆみが強いのも特徴で、ひどいときは体全体に広がります。
1才ころになると湿疹はしだいにカサカサしてきます。アトピー性皮膚炎の特徴「ドライスキン」です。肌は乾燥して粉をふいたような、アトピー性皮膚炎特有のザラザラした感じになってきます。
かゆみが強いので、かいているうち、幼児期になる
と皮膚がゴワゴワ、厚くなってきます。
症状は悪くなったりよくなったりを繰り返し、思春期になるころには軽くなりますが、大人になるまで持ち越したり、大人になって再発することも、最近はふえてきました。それどころか、ストレスが原因の成人発症型のアトピー性皮膚炎も増加しています。
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疑われるときは専門医を受診して
これまでにお話ししたように、治りにくい湿疹=アトピー性皮膚炎と即断するのは禁物です。けれど①親にアレルギー病がある、②かゆみの強い湿疹がなかなか治らない、③再発を繰り返す、④湿疹のできる部位に特徴がある……ようなときは、アトピー性皮膚炎の疑いも強いといえるでしょう。一般に、0才期のアトピー性皮膚炎は全体にジクジクした感じです。顔がただれたように赤くなり、分泌物が出ることもあります。かゆみが強いのも特徴で、ひどいときは体全体に広がります。
1才ころになると湿疹はしだいにカサカサしてきます。アトピー性皮膚炎の特徴「ドライスキン」です。肌は乾燥して粉をふいたような、アトピー性皮膚炎特有のザラザラした感じになってきます。
かゆみが強いので、かいているうち、幼児期になる
と皮膚がゴワゴワ、厚くなってきます。
症状は悪くなったりよくなったりを繰り返し、思春期になるころには軽くなりますが、大人になるまで持ち越したり、大人になって再発することも、最近はふえてきました。それどころか、ストレスが原因の成人発症型のアトピー性皮膚炎も増加しています。
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2011年7月5日火曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 5
アトピー性皮膚炎とほかの湿疹の判別
湿疹=アトピー性皮膚炎と思い込まないこと
アトピー性皮膚炎の治療方針や今後のケアを考えるためには、これまでお話ししたようなアトピー性皮膚炎の特徴を理解しておくことが大切です。また、何より重要なのは、正しい診断でしょう。ほかの湿疹や皮膚炎との「判別」をしていくことが必要です。
実際、「これはアトピー性皮膚炎でしょうか?」と心配して受診するお子さんの何割かは、単純なドライスキンによる湿疹です。また、赤ちゃんによくある湿疹ですが、スキンケアが誤っていたためになかなか治りにくくなっているケースもあります。
軽い湿疹や単純なドライスキンであれば、保湿ケアだけで治ることもあります。不必要な薬や根拠のない食事制限をしないためにも、正しい診断は大切です。
新陳代謝が盛んな赤ちゃんは湿疹もできやすい
それでは、いくつかアトピー性皮膚炎とまぎらわしい湿疹をご紹介しておきましょう。
赤ちゃんは「滲出性体質」といわれます。新陳代謝が盛んですし、特に生後すぐから2~3カ月くらいまでの赤ちゃんは、体内でお母さんからもらったホルモンの影響で皮脂の分泌が盛ん。肌がベタベタ、ジクジクした湿疹もできやすいものです。 たとえば「新生児ニキビ」。ほおやおでこにできるプツプツした湿疹で、大人のニキビのようにまん中に白いしんがあります。生後間もなくから3カ月ころまでの赤ちゃんによく見られるもので、やはり皮脂分泌が多いせいです。
「脂漏性湿疹」も、生後2~5カ月ころまではよく見られる湿疹です。頭皮や髪の毛の生えぎわ、ひたいなどにできるクリーム色のフケのような湿疹で、ひどくなるとかさぶたのようにべったりつきます。
こうした湿疹は乳児にできやすいということで、一般に「乳児湿疹」と呼ばれます。
もっとも、赤ちゃんの月齢が低いうちは、乳児湿疹なのか、アレルギーが関係するアトピー性皮膚炎なのか、判断もむずかしいものです。ある程度経過を見ながら、慎重に判断していく必要があるといえます。
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湿疹=アトピー性皮膚炎と思い込まないこと
アトピー性皮膚炎の治療方針や今後のケアを考えるためには、これまでお話ししたようなアトピー性皮膚炎の特徴を理解しておくことが大切です。また、何より重要なのは、正しい診断でしょう。ほかの湿疹や皮膚炎との「判別」をしていくことが必要です。
実際、「これはアトピー性皮膚炎でしょうか?」と心配して受診するお子さんの何割かは、単純なドライスキンによる湿疹です。また、赤ちゃんによくある湿疹ですが、スキンケアが誤っていたためになかなか治りにくくなっているケースもあります。
軽い湿疹や単純なドライスキンであれば、保湿ケアだけで治ることもあります。不必要な薬や根拠のない食事制限をしないためにも、正しい診断は大切です。
新陳代謝が盛んな赤ちゃんは湿疹もできやすい
それでは、いくつかアトピー性皮膚炎とまぎらわしい湿疹をご紹介しておきましょう。
赤ちゃんは「滲出性体質」といわれます。新陳代謝が盛んですし、特に生後すぐから2~3カ月くらいまでの赤ちゃんは、体内でお母さんからもらったホルモンの影響で皮脂の分泌が盛ん。肌がベタベタ、ジクジクした湿疹もできやすいものです。 たとえば「新生児ニキビ」。ほおやおでこにできるプツプツした湿疹で、大人のニキビのようにまん中に白いしんがあります。生後間もなくから3カ月ころまでの赤ちゃんによく見られるもので、やはり皮脂分泌が多いせいです。
「脂漏性湿疹」も、生後2~5カ月ころまではよく見られる湿疹です。頭皮や髪の毛の生えぎわ、ひたいなどにできるクリーム色のフケのような湿疹で、ひどくなるとかさぶたのようにべったりつきます。
こうした湿疹は乳児にできやすいということで、一般に「乳児湿疹」と呼ばれます。
もっとも、赤ちゃんの月齢が低いうちは、乳児湿疹なのか、アレルギーが関係するアトピー性皮膚炎なのか、判断もむずかしいものです。ある程度経過を見ながら、慎重に判断していく必要があるといえます。
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2011年6月28日火曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 4
かゆみ物質
体の中からもさまざまな「かゆみ物質」が攻撃!
アトピー性皮膚炎を理解する最後のキーワード。それは「かゆみ物質」です。
というのも、アトピー性皮膚炎の強いかゆみには、「アレルギー反応が起こる仕組み」で解説したように、体内の細胞から放出される、さまざまな化学物質(かゆみ物質)も関係しているからです。
代表的なかゆみ物質は「ヒスタミン」ですが、ヒスタミンとは関係なく起こる強いかゆみもあります。実際、かゆみを起こしているのではないかといわれる放出物質には、ニューロペプチド、オピオイド (βエンドルフィン)、サイトカインなど、ややこしい名前のものがたくさんあります。
アトピー性皮膚炎ではこれらさまざまな物質が体の細胞を刺激、真皮の中で炎症が起こると考えられています。炎症部分は「熱さ」と「かゆさ」のダブルパンチ。体の中で起こる熱がゆさに、子どもは思わず手を出し、ポリポリかいてしまうわけです。
血が出るまでかくのはかゆみを感じる神経のせい
また、アトピー性皮膚炎などによるドライスキンの人は、そうではない肌タイプの人より、かゆみを感じやすいのも特徴です。 体が察知した「かゆい」という感覚は、神経を通って大脳に伝わります。この 「かゆい」という感覚をやりとりする神経ネットワークの端っこは、真皮と表皮の境目にあります。
たとえば皮膚に、かゆみを起こす薬を塗ったとしましょう。角層はかゆみをほとんど感じません。表皮では、ほんのちょっとのかゆみです。そして「かゆい!」といちばん強く感じるのは、神経が集まった、表皮と真皮の境目の部分です。
アトピー性皮膚炎などによるドライスキンでは、なぜかはわかりませんが、この神経が角層のすぐ下まで伸びています。つまり皮膚のすぐ下で「かゆい!」と強く感じてしまうんですね。
また、皮膚表面の刺激もすぐ神経に伝わってしまいます。寝ている間、血が出るまでポリポリかきむしってしまうのも無理はありません。
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体の中からもさまざまな「かゆみ物質」が攻撃!
アトピー性皮膚炎を理解する最後のキーワード。それは「かゆみ物質」です。
というのも、アトピー性皮膚炎の強いかゆみには、「アレルギー反応が起こる仕組み」で解説したように、体内の細胞から放出される、さまざまな化学物質(かゆみ物質)も関係しているからです。
代表的なかゆみ物質は「ヒスタミン」ですが、ヒスタミンとは関係なく起こる強いかゆみもあります。実際、かゆみを起こしているのではないかといわれる放出物質には、ニューロペプチド、オピオイド (βエンドルフィン)、サイトカインなど、ややこしい名前のものがたくさんあります。
アトピー性皮膚炎ではこれらさまざまな物質が体の細胞を刺激、真皮の中で炎症が起こると考えられています。炎症部分は「熱さ」と「かゆさ」のダブルパンチ。体の中で起こる熱がゆさに、子どもは思わず手を出し、ポリポリかいてしまうわけです。
血が出るまでかくのはかゆみを感じる神経のせい
また、アトピー性皮膚炎などによるドライスキンの人は、そうではない肌タイプの人より、かゆみを感じやすいのも特徴です。 体が察知した「かゆい」という感覚は、神経を通って大脳に伝わります。この 「かゆい」という感覚をやりとりする神経ネットワークの端っこは、真皮と表皮の境目にあります。
たとえば皮膚に、かゆみを起こす薬を塗ったとしましょう。角層はかゆみをほとんど感じません。表皮では、ほんのちょっとのかゆみです。そして「かゆい!」といちばん強く感じるのは、神経が集まった、表皮と真皮の境目の部分です。
アトピー性皮膚炎などによるドライスキンでは、なぜかはわかりませんが、この神経が角層のすぐ下まで伸びています。つまり皮膚のすぐ下で「かゆい!」と強く感じてしまうんですね。
また、皮膚表面の刺激もすぐ神経に伝わってしまいます。寝ている間、血が出るまでポリポリかきむしってしまうのも無理はありません。
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2011年6月21日火曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 3
混合反応
アトピー性皮膚炎は、異常の起きた皮膚とアレルギーの 「混合反応」
皮膚のバリア機能の低下は、アレルギー体質でない人にも起こるトラブルです。ドライスキンも同様に、アレルギー体質でない人にもよく見られる肌タイプの一つです。実際、「アトピー性皮膚炎でしょうか」と心配して受診するお子さんの何割かは単なるドライスキン、つまりカサカサ肌タイプです。
肌タイプでいえば、肌の「強さ」「弱さ」にも個人差があります。よだれや食べこぼしのふきすぎで口のまわりが真っ赤になる赤ちゃんはたくさんいますし、大人でも、ふきすぎで口のまわりがひりひりすることがあります。アレルギー体質でなくても、こうしたことはよく起こります。
アトピー性皮膚炎は、これらとはまた違います。 アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能の低下やドライスキンなど「アレルギーに関係のない要因」と「アレルギーによる要因」、この2つが組み合わさって起こる、慢性の湿疹です。つまり「混合反応」ということです。「2つの側面」 「2つの顔」を持っていると表現してもいいでしょう。実際、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは、アレルギー体質(アトピー素因)を持ちます。
しかし、この概念だけでアトピー性皮膚炎が説明できるかというと、そうでもありません。
たとえば乳幼児期には食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎もよく見られますし、3~4才になると、アレルゲンとしてチリダニの影響も強くなります。大人ではストレスや心理的な問題がアトピー性皮膚炎を悪くさせる場合が多くあります。けれど、いくら調べても原因がはっきりしない場合も少なくありません。アトピー性皮膚炎の解明は、まだ始まったばかりといえるでしょう。
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アトピー性皮膚炎は、異常の起きた皮膚とアレルギーの 「混合反応」
皮膚のバリア機能の低下は、アレルギー体質でない人にも起こるトラブルです。ドライスキンも同様に、アレルギー体質でない人にもよく見られる肌タイプの一つです。実際、「アトピー性皮膚炎でしょうか」と心配して受診するお子さんの何割かは単なるドライスキン、つまりカサカサ肌タイプです。
肌タイプでいえば、肌の「強さ」「弱さ」にも個人差があります。よだれや食べこぼしのふきすぎで口のまわりが真っ赤になる赤ちゃんはたくさんいますし、大人でも、ふきすぎで口のまわりがひりひりすることがあります。アレルギー体質でなくても、こうしたことはよく起こります。
アトピー性皮膚炎は、これらとはまた違います。 アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能の低下やドライスキンなど「アレルギーに関係のない要因」と「アレルギーによる要因」、この2つが組み合わさって起こる、慢性の湿疹です。つまり「混合反応」ということです。「2つの側面」 「2つの顔」を持っていると表現してもいいでしょう。実際、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは、アレルギー体質(アトピー素因)を持ちます。
しかし、この概念だけでアトピー性皮膚炎が説明できるかというと、そうでもありません。
たとえば乳幼児期には食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎もよく見られますし、3~4才になると、アレルゲンとしてチリダニの影響も強くなります。大人ではストレスや心理的な問題がアトピー性皮膚炎を悪くさせる場合が多くあります。けれど、いくら調べても原因がはっきりしない場合も少なくありません。アトピー性皮膚炎の解明は、まだ始まったばかりといえるでしょう。
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2011年6月17日金曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 2
ドライスキン
ドライスキンもアトピー性皮膚炎の特徴の一つ
バリア機能の主役である角層には、たくさんの水分が含まれています。角層のいちばん上には「皮脂膜」があり、ここでもアレルギーを起こすものや病原菌などをシャットアウトします。また、皮脂膜は水分が抜けていくのも防ぎます。
けれど、バリア機能が低下した角層、また、手でかくことなどによって傷ついた角層は、こうした保護機能が十分に働きません。アレルゲンが侵入しやすいだけでなく、水分も外に抜け出やすい状態です。
こうして水分が減ってカサカサになった肌を「ドライスキン」といいます。これも、アトピー性皮膚炎の特徴の一つです。
また、水分が減ってしまうもう一つの理由に、角層の中の「セラミド」という物質が少なくなっていることもあげられます。セラミドは一種の脂で、ブロックのように積み重なった角層の細胞と細胞をつなげるのが役目。いってみればセメントです。それが少ないので、ブロックとブロックの間はスカスカ、水分をためておくことができません。アトピー性皮膚炎では皮膚炎の部分だけでなく体全体がドライスキンになりがちですが、これもセラミドの減少が一つの原因と考えられています。ただ、どうしてセラミドが減ってしまうのか、その仕組みはまだよくわかっていません。
ドライスキンは刺激にも敏感。ちょっとしたことでカユカユ!
バリア機能が低下してカサカサになった皮膚は、健康な皮膚にくらべて刺激にも敏感です。たとえば汗、空気の乾燥、お湯のあたたかさ、せっけんやシャンプー、リンスに含まれる香料、洗剤の中の界面活性剤。
健康な肌の子ならたいしたことのない刺激でも、アトピー性皮膚炎の子には大きな刺激。冬など空気が乾燥する季節になると症状が悪化しがちなのもそのためですし、おふろで体があたたまるとかゆみが増してしまうのも同じです。
かゆいからかく、かくことでよけい角層が傷つき、水分が抜けてカサカサになる。アトピー性皮膚炎では、こうした悪循環がよく起こってしまいます。
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ドライスキンもアトピー性皮膚炎の特徴の一つ
バリア機能の主役である角層には、たくさんの水分が含まれています。角層のいちばん上には「皮脂膜」があり、ここでもアレルギーを起こすものや病原菌などをシャットアウトします。また、皮脂膜は水分が抜けていくのも防ぎます。
けれど、バリア機能が低下した角層、また、手でかくことなどによって傷ついた角層は、こうした保護機能が十分に働きません。アレルゲンが侵入しやすいだけでなく、水分も外に抜け出やすい状態です。
こうして水分が減ってカサカサになった肌を「ドライスキン」といいます。これも、アトピー性皮膚炎の特徴の一つです。
また、水分が減ってしまうもう一つの理由に、角層の中の「セラミド」という物質が少なくなっていることもあげられます。セラミドは一種の脂で、ブロックのように積み重なった角層の細胞と細胞をつなげるのが役目。いってみればセメントです。それが少ないので、ブロックとブロックの間はスカスカ、水分をためておくことができません。アトピー性皮膚炎では皮膚炎の部分だけでなく体全体がドライスキンになりがちですが、これもセラミドの減少が一つの原因と考えられています。ただ、どうしてセラミドが減ってしまうのか、その仕組みはまだよくわかっていません。
ドライスキンは刺激にも敏感。ちょっとしたことでカユカユ!
バリア機能が低下してカサカサになった皮膚は、健康な皮膚にくらべて刺激にも敏感です。たとえば汗、空気の乾燥、お湯のあたたかさ、せっけんやシャンプー、リンスに含まれる香料、洗剤の中の界面活性剤。
健康な肌の子ならたいしたことのない刺激でも、アトピー性皮膚炎の子には大きな刺激。冬など空気が乾燥する季節になると症状が悪化しがちなのもそのためですし、おふろで体があたたまるとかゆみが増してしまうのも同じです。
かゆいからかく、かくことでよけい角層が傷つき、水分が抜けてカサカサになる。アトピー性皮膚炎では、こうした悪循環がよく起こってしまいます。
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2011年6月14日火曜日
アトピー性皮膚炎を理解する 1
バリア機能
皮膚の役目は人間の体を守る機能
アトピー性皮膚炎を理解するために、まず必要なこと。それは、皮膚で「何が」起きているかを知ることです。「なぜ」そうした症状が起きるのか、アレルギー体質とどのような関係にあるのかは、のちほどゆっくりお話ししていきます。
それでは、アトピー性皮膚炎を理解する第1のキーワード「バリア機能」について説明しましょう。
ふだんは意識することもない皮膚ですが、そこにはとても大切な役割があります。
たとえば熱い、冷たい、痛い、重いなどを感じるの
も皮膚の役目です。「アチチ」と感じて手を引っ込めるから、ひどいやけどをしなくてすむのです。「やわらかい」「かたい」なども、皮膚を通して脳に伝わります。
同時に、皮膚は人間の体に欠かせない水分が外に抜け出ていかないよう、守っています。
そして、なにより大事なのが「バリア機能」。細菌やウイルスなど有害なものを体に侵入させないよう、ガードすることです。
体内環境をいつも一定にすこやかに保つため、全身を包んでガードする、それが皮膚の役目です。
バリア機能の主役はいちばん上の「角層」
皮膚は、次ページのイラストのように「表皮」「真皮」と呼ばれる部分に分かれます。
「表皮」は何層もの細胞が、ちょうどお城の石垣のようにブロック状に積み重なっています。いちばん下には「皮膚のもと」になる細胞があり、それが分裂して上っていきます。表皮のいちばん上には角層があり、皮膚はそこから表面に達し、あかとなってはがれ落ちていきます。よくいわれる「お肌のサイクル」ですね。
でも、角層は「もういらない古くなった部分」「あか」ではありません。実はこの角層こそがバリア機能の中心、ガードの主役です。
細胞の集合体なので、タオルなどで強くこするとあかや汚れといっしょにどんどん取れていきますが、そんなふうに無理にこすって取ってはいけない、とても大事な部分なのです。
「バリア機能の低下」がアトピー性皮膚炎の特徴
アトピー性皮膚炎の特徴は、ひと言でいえば、この皮膚のバリア機能の低下です。ガードの主役である角層に、異常が起きているのです。健康な皮膚であれば、角層はとても強固で、ちょっとやそっとの病原菌ならはね返します。ところが、アトピー性皮膚炎では角層のバリア機能が低下したり、うまく働かなくなっています。そのため、細菌やウイルスはもちろん、アレルゲンも体内に侵入しやすい状態になります。
もともと赤ちゃんや子どもはいろいろな臓器の機能が未成熟ですが、とりわけ皮膚のバリア機能は未熟です。黄色ブドウ球菌(とびひの原因菌)など、大人にはなんでもない菌に感染しやすいのも、一つはこれが原因です。赤ちゃんや子どものアトピー性皮膚炎には、そもそもこうした「バリア機能の未熟さ」が関係しているのでは、とも考えられています。
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皮膚の役目は人間の体を守る機能
アトピー性皮膚炎を理解するために、まず必要なこと。それは、皮膚で「何が」起きているかを知ることです。「なぜ」そうした症状が起きるのか、アレルギー体質とどのような関係にあるのかは、のちほどゆっくりお話ししていきます。
それでは、アトピー性皮膚炎を理解する第1のキーワード「バリア機能」について説明しましょう。
ふだんは意識することもない皮膚ですが、そこにはとても大切な役割があります。
たとえば熱い、冷たい、痛い、重いなどを感じるの
も皮膚の役目です。「アチチ」と感じて手を引っ込めるから、ひどいやけどをしなくてすむのです。「やわらかい」「かたい」なども、皮膚を通して脳に伝わります。
同時に、皮膚は人間の体に欠かせない水分が外に抜け出ていかないよう、守っています。
そして、なにより大事なのが「バリア機能」。細菌やウイルスなど有害なものを体に侵入させないよう、ガードすることです。
体内環境をいつも一定にすこやかに保つため、全身を包んでガードする、それが皮膚の役目です。
バリア機能の主役はいちばん上の「角層」
皮膚は、次ページのイラストのように「表皮」「真皮」と呼ばれる部分に分かれます。
「表皮」は何層もの細胞が、ちょうどお城の石垣のようにブロック状に積み重なっています。いちばん下には「皮膚のもと」になる細胞があり、それが分裂して上っていきます。表皮のいちばん上には角層があり、皮膚はそこから表面に達し、あかとなってはがれ落ちていきます。よくいわれる「お肌のサイクル」ですね。
でも、角層は「もういらない古くなった部分」「あか」ではありません。実はこの角層こそがバリア機能の中心、ガードの主役です。
細胞の集合体なので、タオルなどで強くこするとあかや汚れといっしょにどんどん取れていきますが、そんなふうに無理にこすって取ってはいけない、とても大事な部分なのです。
「バリア機能の低下」がアトピー性皮膚炎の特徴
アトピー性皮膚炎の特徴は、ひと言でいえば、この皮膚のバリア機能の低下です。ガードの主役である角層に、異常が起きているのです。健康な皮膚であれば、角層はとても強固で、ちょっとやそっとの病原菌ならはね返します。ところが、アトピー性皮膚炎では角層のバリア機能が低下したり、うまく働かなくなっています。そのため、細菌やウイルスはもちろん、アレルゲンも体内に侵入しやすい状態になります。
もともと赤ちゃんや子どもはいろいろな臓器の機能が未成熟ですが、とりわけ皮膚のバリア機能は未熟です。黄色ブドウ球菌(とびひの原因菌)など、大人にはなんでもない菌に感染しやすいのも、一つはこれが原因です。赤ちゃんや子どものアトピー性皮膚炎には、そもそもこうした「バリア機能の未熟さ」が関係しているのでは、とも考えられています。
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